キッチンに限らずほとんどの水道の蛇口のパイプは、ネジを回すだけで5分あれば簡単に交換することができます!
- 蛇口のパイプから水漏れした、壊れたから交換したい
- 浄水器を付けたら水の出る位置が低くなって困っている
- キッチンやお風呂、 飲食店や施設などの水回りで「シンクが狭い」とお悩みの方
水道のパイプの交換を自分でやってしまえば解決します。
ということで今回は蛇口のパイプの交換方法と必要なモノ、水道のパイプの選び方を解説していきます。
それと、新しく蛇口のパイプを交換するついでに、もっと使いやすくしてみませんか?
キッチンの水道の蛇口、実は高さを上げてシンクを広々と使いやすくする方法があります。
違う形状のパイプに交換するだけでもっと便利になります。そんな便利な方法も合わせて解説します。
- 蛇口のパイプ交換に必要な工具や物
- 今ついている蛇口パイプのサイズの見方と選び方
- ネジ径のサイズ以外に見るべきポイントと、パイプの種類一覧
- 自在パイプ交換方法の手順
- 自在パイプの規格一覧表。どんなサイズの自在パイプがあるか?
- まとめ。結局どれが一番いいのか?
蛇口のパイプ交換に必要な工具や物
- モンキーレンチ(250ミリ以上)またはウォーターポンププライヤー
- 掃除用の歯ブラシなど
- 交換用の蛇口パイプ
水道部品の交換にはウォーターポンププライヤーがベストですが、モンキーレンチでもサイズが合えばOK。こんな感じのものです。
モンキーレンチであれば、ネジ径的に250ミリ以上口が開くものでないと挟めません。余裕をみて30ミリ以上にしておきましょう。
ちなみに個人的におすすめなのは、これからたまーにでもDIYするって方にはモンキーレンチが良いと思います。
例えば自転車やバイク、水道関係の補修はもちろん木材とかで何か作ったりなどと言うときにこのモンキーレンチ一1本あれば幅広く使えます。
特に自転車とバイクはこれだけである程度の場所のネジは回せるので、自転車をDIYでちょっと修理してみようって時に使い回せます。
今ついている蛇口パイプのサイズの見方と選び方
こういった形状の水道の蛇口のパイプは、自在水栓や自在パイプ、吐水パイプなどと呼ばれます。
まずは今ついているパイプと同じサイズの物はどれか、調べるポイントを見ましょう。
ちなみに、規格のサイズが決まっているのでパイプや水道本体はどこのメーカーを使っても全く問題ありません。
- パイプの外径・太さ
- パイプの長さ
- パイプを横から見た時、逆U字かS字か(横から見て高さが上がっている場合はその高さも)
1、パイプ外径・太さ
水道のパイプの規格で、一般家庭に最も多いパイプ外径は16ミリです。よっぽど古い家やキッチンが特殊でない限り16ミリで間違いないかと思います。
大口径の物では19ミリが使われています。
見るからに普通のサイズより太いのでパッと見でもわかるかと。飲食店や施設などでたまに見られますが、そういった場所でも基本は16ミリの方が多く使われています。
(特殊なパイプとして17ミリと17.5ミリのパイプもあります。MYM(現在KVK)というメーカーが昔、一部の製品で出していたようです。
この記事の一番下に参考として規格一覧を書きましたので、そちらで解決方法をご覧ください。)
2、パイプ長さ
長さはシンクの広さによってまちまちですので、今ついているものを計って下さい。
この時、もし「蛇口から水が落ちる場所がもっと手前、もしくは奥の方にあればいいのに」
と思う場合、その理想の位置も計測しておきます。
いろいろな長さのパイプがあるので、今より長い/短いパイプに変えることができるからです。
3、パイプの向きと高さ
シンクの台から混合水栓のパイプが出ているこのような形状のものと、
混合水栓が壁付けなら、その逆のS字形状のものがあります。
また、このように背が高いパイプもあります。
ネジ径のサイズ以外に見るべきポイントと、パイプの種類一覧
上記のネジ径サイズ(太さ)とパイプの向きさえあっていれば交換はできます。
それ以外に見ておくと便利になるポイントを紹介します。
蛇口のパイプの先端の形状はどんなものがあるか?
普通の昔からある形状
便利なのは泡沫キャップ付き
一度は見たことがあるはずの、先端がこんな形状の物。
出てきた水に泡が含まれ、少ない水で洗い物などできる節水タイプもあります。
泡沫キャップ付きがおすすめな理由は、
- 熱いお湯を出した時に、先端のプラスチック部分を触ってパイプを動かせる
- 先端のキャップを外すとネジ山があるので、簡単に浄水器や首振りシャワーなどを取り付けできる。
ことです。
浄水器は普通の昔からある形状にもアダプターを使えば取り付けれますが、ネジ山があった方が回すだけなので簡単に取付も取り外しもしやすい。
蛇口の高さを上げることができる
このようなタイプに変えればシンクが広く使えて洗い物が楽にできます。
水のでる先端の位置が16センチも上がります。「16センチは上げすぎ」と感じるなら6、7センチぐらいあがる物もあるのでリンク先で見てみて下さい。
明らかに洗い物などの作業効率が上がりますしキッチンのシンクが広く感じれるので、せっかく交換するなら検討してみては?
自由自在に動かせるフレキシブルパイプ
一般家庭はもちろん、飲食店や施設の方に絶対おすすめしたいのがこちら!抜群に便利さ、快適度があがります。長さも色々あるのでリンク先で確認して下さい。まぁフレキシブルで融通効くので邪魔でなければ長いに越したことはないです。
これの短めのならご家庭でも楽に洗い物ができるでしょう。
自在パイプ交換方法の手順
1、ウォーターポンププライヤーまたはモンキーレンチでネジを回す
ハンドルより先の部分なので、止水栓は止めなくてOK。
反時計まわりに回します。
2、外れたら、水栓本体の穴の中にパッキンとプラスチックでできたリングが残っていないか確認します。もし残っていたら後で新品のパイプを入れるとき、奥まで入りません。
ついでに溝の汚れを歯ブラシなどで掃除します。
3、新品のパイプをはめます。
この時、U字パッキンの溝がある側が本体側に来るように気を付けて下さい。
白いリングも忘れずに装着し、奥まで差し込んでネジを回せば完了です!
ここまででほとんどの方は同じパイプに交換することができたと思います。
ここからは、自在パイプの種類や規格一覧と、
今ついているのと違うものに変えてもっと便利にする方法について記載します。
上手くいかなかった方もこちらを確認すれば出来るようになると思います。
自在パイプの規格一覧表。どんなサイズの自在パイプがあるか?
パイプの外径とネジサイズ一覧表
パイプ外径16ミリ - 最も多い標準サイズ。
根元のナットのネジサイズはW26山20。
いわゆる「呼び13」と言われる規格サイズのパイプはこの外径16ミリです。
パイプ外径19ミリ - 大口径サイズ。
根元のナットのネジサイズはW30山20。
いわゆる「呼び20」と言われる規格サイズのパイプはこの外径19ミリです。
パイプ外径17ミリ・17.5ミリ - MYM社製の一部の水栓で使われていたサイズ。
根元のナットのネジサイズは、パイプ外径17.5ミリはW27山20。
(パイプ外径17ミリのネジサイズは調べてもわかりませんでした)
MYMのパイプ外径17ミリ・17.5ミリの交換方法&大口径19ミリを16ミリに変換する方法
本当に珍しい混合水栓のパイプ外径に17ミリと17.5ミリの物があります。
(MYMというメーカーが製造していたものですが、逆にMYMの混合水栓がすべて外径17ミリ・17.5ミリというわけではありません)
その場合はアダプターを使用して、標準的な16ミリサイズのパイプを取り付け出来るように変換します。
PT35-26S(三栄水栓)はパイプ外径17.5ミリ用のアダプターです
こちらはパイプ外径17ミリと、上で紹介した大口径のパイプ外径19ミリを、16ミリに変換できるアダプターPT35‐24S(三栄水栓)です。
ちなみに、アダプターを使わず、17.5ミリの純正パイプそのものもAmazonや楽天にあり買えますが、かなり高価です。わざわざ純正品に変える意味も特にないので上記のアダプターでいいかと。
まとめ。結局どれが一番いいのか?
1、同じものでよければ吐水パイプのサイズの計り方と交換方法だけみればOK
2、より便利にするなら、個人的にイチ押しなのは、スワンフレキパイプです。
自由に動かせる便利さは一度使うと実感します。
3、色々紹介しましたが、ほんとに5分で作業終わるのでめんどくさがらずちゃっちゃとやってしまうのが吉。結局ネジ径のサイズはほとんどの場合16ミリなんで、わざわざお店に行って確かめなくても定規で計ればわかります。
水道系のDIYでは最も簡単な部類。ぜひチャレンジして見てください!
コメント